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職務経歴書の書き方【テンプレ・例文付き】採用担当が見るポイントを解説

転職で職務経歴書を出しても書類選考が通らない人へ。採用担当者が実際に見ているポイントを軸に、構成・数値化・自己PRの書き方を解説。第二新卒・ブランクあり・転職回数多め向けの状況別対応も収録。コピペOKのテンプレと自己診断チェックリスト付き。

転職活動で職務経歴書を提出しても、なかなか書類選考を通過できない。どこが悪いのかわからない——そんな悩みを抱えている人は少なくない。

職務経歴書は履歴書と違って書き方に決まった形式がない分、何をどう書けばいいか迷いやすい書類です。しかし採用担当者の目線で見ると、「通る職務経歴書」には明確な共通点があります。

この記事では、採用担当者が確認しているポイントを軸に、構成・書き方・よくある失敗パターンを解説します。

⏩ 急いでいる方はこちら
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職務経歴書と履歴書の違い

項目履歴書職務経歴書
目的基本情報・資格の証明実務能力・実績の説明
形式JIS規格などの指定フォームあり自由形式
内容学歴・職歴・資格・写真など業務内容・実績・スキル・自己PR
分量欄のサイズに依存A4用紙2〜3枚が目安

履歴書が「事実の証明書」であるのに対し、職務経歴書は「自分というビジネスパーソンの説明書」です。

採用担当者は職務経歴書を通じて「この人は自社で活躍できるか」を判断します。単なる業務の羅列ではなく、何を・どのレベルで・どんな成果をあげたかが伝わる内容にすることが重要です。


フォーマット3種の選び方

形式特徴向いている人
編年体(時系列)勤務先・業務を古い順に記載同職種で経験を積んできた人・3社以内
逆編年体(直近優先)新しい順に記載。採用担当者が最重視する直近経歴が上に来る直近の実績が特に強い人・マネジメント経験が直近にある人
職能形式(スキル別)スキル・機能別にまとめる複数職種を経験した人・異業種転職を狙う人

職務要約の書き方

職務要約は職務経歴書の冒頭に置く3〜5行の文章で、採用担当者が最初に目を通す部分です。ここで「読む価値がある」と判断してもらえないと、その後は流し読みされます。

❌ 悪い例

これまで10年間、営業職として様々な仕事をしてきました。お客様との関係構築を大切にし、一生懸命取り組んできました。

問題点:業界・商材・規模が不明。「一生懸命」は採用担当者の判断材料にならない。

✅ 良い例

人材派遣会社にて法人営業を10年間担当。中小企業向け新規開拓営業を主軸に、担当3年目以降は年間120社への提案を実施。直近2年間は売上目標達成率115〜128%を継続。チームリーダーとして5名のメンバー育成も経験し、プレイヤーとマネジメント両面で実績がある。

ポイント:業界・規模・数値・マネジメント経験が簡潔にまとまり、「この人が何者か」が短時間で伝わる。

✏️ 職務要約テンプレート(コピペ用)

【職務要約】
(業界・会社規模)にて(職種)を(年数)年間担当。
(主な業務内容)を主軸に、(具体的な取り組み)を実施。
直近(期間)は(実績・数値)を達成。
(チームリーダー/マネジメント経験など、あれば記載)。

職務経歴の書き方と数値化

在籍した企業ごとに、以下の順で記載します。

1. 会社概要(業種・規模・売上など)

2. 在籍期間・雇用形態

3. 担当業務の概要

4. 具体的な業務内容

5. 実績・成果

会社概要は「株式会社○○(従業員200名・年商50億円・製造業)」のように1行で添えるだけで、採用担当者が事業規模や業界ポジションを即座に把握できます。

厚生労働省が提供する職業情報サイト「job tag」(https://shigoto.mhlw.go.jp/)では、職種ごとの業務内容・スキル要件が公開されており、自分の経歴の言語化に活用できます。

職種別:数値化の視点

職種数値化しやすい指標の例
営業売上達成率・新規獲得件数・契約単価・顧客継続率
エンジニア処理速度改善率・バグ件数削減率・開発工数削減・担当機能数
マーケティングCVR・CPA・流入数増加率・SNSフォロワー数
人事・採用採用人数・充足率・離職率・母集団形成数
経理・財務月次決算短縮日数・コスト削減額・管理対象資産規模
CS対応件数・解決率・顧客満足度スコア・対応時間

数値が出しにくい場合は「規模」「頻度」「範囲」で補います。「月に約50件の問い合わせ対応」「全社200名向けの研修設計」など、絶対値がなくても業務量・影響範囲は数字で表現できます。

✏️ 職務経歴テンプレート(コピペ用)

【会社名】(業種・従業員数・売上規模など)
在籍期間:20XX年X月〜20XX年X月(雇用形態)

▼ 担当業務
・(業務内容1)
・(業務内容2)
・(業務内容3)

▼ 主な実績・成果
・(数値を含む実績1)
・(数値を含む実績2)

自己PRの書き方

自己PRは、過去の実績を根拠に、転職先で再現できる強みを提示するセクションです。

構成の4ステップ

1. 強みの提示:一言で「何が強みか」を明示

2. 根拠となる経験:強みが発揮された具体的なエピソード

3. 成果・結果:できれば数値で

4. 転職先での再現性:応募企業でどう活きるか

❌ 悪い例

私の強みはコミュニケーション能力です。どんな人とも仲良くなれる性格で、社内の雰囲気づくりに貢献してきました。

問題点:多くの候補者が書く表現で差別化にならない。根拠・数値がない。

✅ 良い例

複雑な要件の整理と関係者調整を強みとしています。前職では、要件が固まらないまま開発が始まった基幹システム刷新プロジェクト(エンジニア12名・期間18か月)において、業務部門と開発チームの間に入り、週次での仕様確認会議を設計・運用しました。結果として仕様変更件数を前フェーズ比40%削減し、予定工期内でのリリースに貢献しました。

ポイント:強み→根拠→数値→再現性の4点が揃っており、採用担当者が具体的にイメージできる。


状況別の書き方ポイント

第二新卒(社会人1〜3年目での転職)

業務経験が浅くても、習得速度・主体的な行動・資格取得など成長の実績は十分書けます。採用担当者は即戦力より成長の素地と意欲を確認しています。「〇か月でOJTを卒業し独り立ち」など短期間での成長を示しましょう。

ブランクあり(離職期間がある場合)

離職期間があること自体は選考上のマイナスではありません。「202X年X月〜202X年X月 育児に専念」など事実を簡潔に記し、期間中に資格取得やスキル学習があれば添えます。詳細な説明は面接で補完できます。

転職回数が多い(4回以上)

職務要約で「一貫したキャリアの軸」を打ち出し、各社で何を学び何を達成したかを丁寧に記述します。外部要因(業界再編・事業撤退・M&Aなど)があれば1行添えると文脈が伝わります。


よくある失敗パターン

失敗内容対策
業務の羅列「営業業務全般、顧客対応など」で成果が不明1社あたり数値付きの実績を1つ以上入れる
汎用原稿どの求人にも同じ内容を使い回す応募先に関連する経験を前半に配置する
読みにくいフォーマット採用担当者は1日数十〜数百件確認する箇条書き・余白・見出しで視認性を確保
PDF表示崩れWordから変換時にフォントが崩れる別ビューワーで確認後に提出
ボリューム不適切1枚は情報不足・4枚以上は重要情報が埋もれるA4の2〜3枚を目安に調整

採用担当者が実際に何を判断しているか

採用担当者は書類選考の初回スクリーニングで、確認箇所をあらかじめ決めています。直近の職歴・在籍期間・職種を確認し、要件を満たしているかを判断。次に実績の数値に目を移し、客観的な評価材料があるかを確かめます。

ハローワークインターネットサービス「ハローワーク公式サイト」(厚生労働省、2024年度)でも、職務経歴書は「担当業務の内容・役割・実績を具体的に記載することが重要」とされています(参考:https://www.hellowork.mhlw.go.jp/)。

採用担当者が見るポイント(優先順)

1. 直近の職種・業界・在籍期間:そもそも要件を満たしているか

2. 実績の数値:客観的に評価できる成果があるか

3. 職務要約の内容:今回の求人に合った経歴か

4. スキル・資格:業務遂行に必要なスキルがあるか

5. 自己PR:自社のカルチャーや求める人物像に合致するか


自己診断チェックリスト

8割以上クリアできていれば、書類選考通過の精度は上がります。

構成・ボリューム

  • [ ] A4用紙2〜3枚に収まっているか
  • [ ] 職務要約が冒頭3〜5行で完結しているか
  • 内容の質

  • [ ] 職務要約に「業界・職種・実績の数値」が含まれているか
  • [ ] 各社の業務内容に「具体的な成果・数値」が1つ以上あるか
  • [ ] 会社概要(業種・規模)が記載されているか
  • 自己PR・スキル

  • [ ] 自己PRに「強み→根拠→成果→再現性」の構成が揃っているか
  • [ ] スキルに習熟レベルや使用期間が記載されているか
  • 提出・フォーマット

  • [ ] PDF提出の場合、表示崩れがないか確認したか
  • [ ] ファイル名に氏名・書類名・日付が含まれているか
  • [ ] 誤字脱字の確認を最低2回行ったか

  • まとめ:今すぐ1つだけやること

    職務経歴書は「書いた内容」よりも「採用担当者に何が伝わるか」で評価が変わります。

    ✅ 今すぐできること(1分)
    職務要約の1行目を開いて、「業界名・職種名・年数・実績の数値」がすべて入っているか確認してください。1つでも欠けていたら、上のテンプレを使って今日中に書き直しましょう。これだけで書類通過率が変わります。

    全体を見直す余裕があるなら、この3ステップで進めてください。

    1. 職務要約を書き直す:テンプレートを使って業界・職種・実績の数値を3〜5行に凝縮する

    2. 各社の実績を数値化する:職種別比較表を参考に、1社あたり1つ以上の数値を入れる

    3. 自己診断チェックリストで採点する:8割クリアを目標に修正を繰り返す

    テンプレートはそのままコピペして使えます。まず職務要約の1行目から始めてみてください。


    執筆:S(接客業から職業訓練校を経てIT転職した立場で、未経験者向けの実用記事を中心に発信しています)

    よくある質問

    Q. 職務経歴書は何枚が適切ですか?

    A. A4で1〜2枚が基本です。経験が豊富な場合でも3枚以内にまとめることをおすすめします。採用担当者が短時間で読むため、要点を絞って読みやすくまとめることが重要です。

    Q. 職務経歴書の「活かせる経験・スキル」欄には何を書けばいいですか?

    A. 応募先の求人に関連するスキル(ツール名・資格・業務経験)と、数字で示せる実績を書きましょう。「コミュニケーション能力が高い」といった抽象表現ではなく「月○件の顧客対応」のような具体性が大切です。

    Q. 職務経歴書のフォーマットはどこで入手できますか?

    A. doda・マイナビ転職・リクナビNEXTなどの転職サイトで無料ダウンロードできます。Wordで編集できるテンプレートを使えば書式の調整が楽です。書式より内容の充実度が合否に影響します。

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