2026年5月29日、完全養殖ウナギのかば焼きが世界初の一般向け発売となった。価格は1尾約5000円。土用の丑の日のウナギはここ数年で大幅に値上がりしており、「食べたいけれど手が届かない」という家庭が増えている。食費高騰を乗り切る具体策を整理する。
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- ウナギ以外の「値上がり食材」一覧と対策
- 食費を月1万円削る4ステップ
- 今すぐできること(1分)
2026年の食費高騰の実態
食品の値上がりはウナギだけではない。2026年に入ってからも食用油・輸入牛肉・小麦製品・チョコレートなどの値上げが相次いでいる。円安の影響と原材料費の高騰が重なり、家庭の食費は数年前より年間数万円単位で膨らんでいる家庭も多い。
農林水産省の家計調査ベースでは、2人以上世帯の食費は近年上昇が続いており、節約の余地が大きい支出項目の1つになっている。
出典:Googleトレンド急上昇(2026年5月29日取得)
値上がり食材と代替・対策の一覧
値上がりが大きい食材と、費用を下げながら栄養を確保する代替・対策を整理した。
| 値上がり食材 | 代替・対策 | ポイント |
|---|---|---|
| ウナギ | サバ・イワシのかば焼き缶詰 | 缶詰1缶100〜200円。タレが似た味付けで代替できる |
| 輸入牛肉 | 国産豚肉・鶏もも肉 | 豚肩ロスや鶏もも肉はg単価が半分以下 |
| 食用油 | 少量使い・ノンスティックフライパン活用 | 使う量を減らすだけでコスト削減になる |
| 小麦製品(パン・麺) | 国産米・もち麦 | 米は価格が比較的安定している |
| チョコレート | 国内産カカオ製品・ドライフルーツ | 少量で満足感が出るものに切り替える |
「代替品に変えると満足度が落ちる」というケースもある。全部を変えるより、月に1〜2回の「ご褒美食材」として値上がり品は少量キープし、日常食を代替品にシフトするやり方が無理なく続く。
食費を月1万円削る4ステップ
ステップ1:現状把握(家計簿アプリ連携)
食費がいくらかを把握していない家庭は多い。まず家計簿アプリ(マネーフォワードME・Zaim等)のカードや銀行口座連携で、先月の食費を確認する。数字で見えると「どこから削れるか」が判断できる。
ステップ2:価格比較で買い物の習慣を変える
同じスーパーだけで買い続けていると、割安な店を使いこなせていない可能性がある。価格比較アプリ(チラシアプリ・スーパー比較サービス)で近隣のスーパーのチラシを横断確認し、週の特売日に合わせて買いに行く習慣が食費削減の基本になる。
ステップ3:まとめ買い×冷凍で単価を下げる
特売日にまとめ買いし、小分けにして冷凍する。肉類は100gあたりの単価を確認してから購入し、大容量パックを分けて冷凍すると1回あたりの食費が下がる。冷凍保存の期限と方法を覚えておくと食品ロスも防げる。
ステップ4:外食・中食の頻度を確認する
食費節約で最も効果が出やすいのは外食・テイクアウトの見直しだ。週1回の外食を月2回に減らすだけで、月3,000〜8,000円の差になることが多い。「月に何回、いくら外食しているか」を一度集計してみると、削れる金額が見えやすい。
家計全体の固定費見直しと合わせて進めると効果が大きい。固定費の削り方は家計見直しチェックリスト 固定費の優先順位で手順が整理されている。ポイ活と組み合わせて食費を下げる方法は楽天・dポイント・Pontaで月5000円分を貯める最短ルートも参考になる。
業務スーパー・ドラッグストアをフル活用する
食費節約の定番として業務スーパーが有名だが、ポイントを押さえて使わないと「安いけれど使いきれない」になりやすい。
業務スーパーで買いやすいもの:冷凍野菜・冷凍魚・缶詰・パスタ・調味料・乾物。まとめ買いしても使いきれる保存食が中心になる。
一方でドラッグストアは食品の値付けがスーパーより安いことが多い。特に飲料・日用品と合わせて食料品も売っているドラッグストアは、1店舗で買い物を完結できる節約の穴場になっている。
冷蔵品・肉類はまとめ買い可能な大型スーパーを使い、乾物・冷凍・缶詰は業務スーパーかドラッグストアで補う「店舗使い分け」が食費削減の基本形だ。
食費節約のNG例:やりがちだが逆効果なこと
食費を削ろうとして逆に損するパターンが3つある。節約を始める前に知っておくと遠回りを防げる。
1. 「安いから」まとめ買いして食品ロスを出す
特売品を大量に買って使いきれず、腐らせてしまう。食品ロスのコストが節約額を上回ることは珍しくない。まとめ買いは「冷凍できるもの・確実に使うもの」に限定する。
2. 節約のために栄養バランスを崩す
「野菜が高いからあまり買わない」という判断が続くと、医療費・体調不良によるパフォーマンス低下につながることがある。安くて栄養価が高い食材(卵・豆腐・冷凍野菜・さば缶)を基本に据えると、コストと栄養を両立できる。
3. 外食を完全にやめようとして続かない
外食ゼロを目指すと精神的なストレスが積み重なり、「もういいや」と反動でドカ食い・外食に走るケースが多い。月に何回・いくらまでという「ルール」を設けて管理する方が長続きする。
食費節約は「我慢」より「仕組み化」が続くコツだ。家計簿アプリで見える化し、月ごとの目標を小さく設定して達成する経験を積み上げるのが現実的な改善の道だ。
今すぐできること(1分)
スマホで無料の家計簿アプリ(マネーフォワードMEまたはZaim)を開き、先月の食費を確認する。金額が把握できたら「今月は先月より3000円だけ減らす」という小さな目標を設定する。
目標が小さいほど達成しやすく、達成できると次月の習慣につながる。「月1万円削る」という大きな目標は、まず「3000円削る」から始めるのが現実的だ。
よくある質問
Q. 食費を削るとき、何から手をつければいいですか?
A. 最も効果が出やすいのは外食・テイクアウトの頻度見直しです。食材の節約より外食1回分の削減の方が金額インパクトが大きいことが多いです。外食を減らせないなら、食材費の中ではブランド牛・高級魚などの嗜好品から代替品に変えることで月2,000〜5,000円の削減が見込めます。
Q. 業務スーパーは本当に安いですか?
A. 大容量商品の単価は一般スーパーより安いことが多いです。ただし「使いきれないと結局高くつく」ため、家族の人数と消費ペースに合わせて買う量を選ぶことが重要です。
Q. 食費を下げると栄養バランスが崩れませんか?
A. 安くて栄養価が高い食材(卵・豆腐・納豆・冷凍野菜・さば缶)を積極的に使うことで、コストを抑えながら栄養を確保できます。「高い食材=栄養がある」ではなく、費用対効果が高い食材を知っておくことがポイントです。
Q. チラシアプリはどれがおすすめですか?
A. シュフー(Shufoo!)やチラシル(Chirashiru)は大手スーパー・ドラッグストアのチラシを横断検索できます。アプリを開いて近隣店舗を登録すれば、その日の特売情報がまとまって確認できます。
Q. 外食を完全にやめる必要はありますか?
A. 必要ありません。外食には気分転換・交流・時間節約といった価値があります。「月に何回まで」という上限を決めて予算管理する方が、ストレスなく続けられます。食費節約は我慢より「仕組み」で解決する方が長続きします。
値上がりは止められなくても、買い方・使い方の工夫で食費は確実に下げられる。ウナギが5000円になった時代だからこそ、「食べるものを変える」より「買い方を変える」方に目を向けることが家計防衛の現実解になる。
著者:S