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AI画像でLINEスタンプを作る手順【サイズ・透過の落とし穴】

AI画像生成からLINEスタンプを作るときに、つまずきやすい透過処理・余白・サイズ制限を整理しました。最初の1セットを完成させるまでの最短ルートです。

LINEクリエイターズマーケットのリジェクト通知を受け取ったとき、「何がいけなかったのか」の理由文が短くて途方に暮れた、という相談をよく聞きます。絵は思った通りに生成できているのに、審査でことごとく返ってくる。一番多い原因は透過処理の甘さと、キャラクターの一貫性のなさです。

この記事は、AI画像から最初の1セットを審査通過させるまでの流れと、詰まりやすい箇所をまとめたものです。始める前に全体を把握しておくと、後戻りの回数がかなり減ります。

⏩ 急いでいる方はこちら

  • AI画像ツールの選び方 → 「どのツールで生成するか」の比較表
  • 透過処理でつまずく場所 → 「透過処理ツールの比較」へ
  • 審査でリジェクトされやすいパターン → 「リジェクトの主な理由と対処」へ
  • スタンプ作成の全体の流れ

    LINE Creators Market(https://creator.line.me/ja/ ・2026年時点)の公式ガイドラインに沿うと、流れはおおむね次のステップになります。

    ステップ内容詰まりやすさ
    1. テーマ決めキャラ・口調・使うシーン
    2. AI画像生成同じキャラを8〜40点中(一貫性が難しい)
    3. 透過処理背景を白・グラデから抜く
    4. サイズ調整スタンプは370×320px
    5. メイン・トーク画像240×240px・96×74px
    6. 著作権確認実在人物・商標の排除
    7. 申請Creators Marketから提出
    8. 審査通常1〜2週間リジェクト後が問題

    サイズ仕様は更新されることがあるため、申請前に必ず公式ガイドラインで最新値を確認してください。

    どのAI画像ツールで生成するか

    ツールによって、キャラクターの一貫性の出しやすさが大きく変わります。最初の1セットを通すことを最優先にするなら、次の比較を参考にしてください。

    ツール料金一貫性の出しやすさ特徴
    DALL·E 3(ChatGPT経由)有料プランで利用可△(毎回変わりやすい)プロンプト指示に素直
    Midjourney月10ドル〜◯(--crefで参照画像指定可)高品質・英語プロンプト
    Stable Diffusion(ローカル)無料◎(LoRAで固定可)初期設定コストが高い
    Adobe FireflyAdobeプランに付属商用利用の安心感がある
    Canva AI無料〜有料一貫性より手軽さ優先

    最初の1セットを通すなら、Midjourneyか、ローカルにStable Diffusionを立てる方法が現実的です。Midjourneyは--crefオプションに参照画像を渡すことで、同じ顔・服装のキャラをバリエーション展開しやすい。

    ただ、Stable Diffusionはセットアップで詰まりやすいので、PC環境に慣れていない場合はMidjourneyのほうが遠回りしないことが多いです。

    透過処理でつまずく場所

    AI生成画像はデフォルトで背景付きです。透過PNGに変換しないと、スタンプとして使ったときに四角い縁が浮いて見え、審査でもリジェクト対象になります。

    ツール料金精度向いている場面
    remove.bg無料(低解像度)・有料で高解像度人・動物の輪郭が明確なとき
    Photopea無料手動次第細かい調整が必要なとき
    Canva背景リムーバー有料プランで利用可中〜高Canvaで作業を完結させたいとき
    GIMP無料手動次第細部を丁寧に処理したいとき

    一番多い失敗パターンは「背景がほぼ抜けているのに、細かい白い縁が残っている」状態です。透過後にチェッカーボード背景で確認するのが基本ですが、そこで問題なく見えても、LINEのトークルームで暗い背景に重ねると縁が浮き上がることがあります。

    対策としては、透過処理後に縁を数ピクセル内側に削るか、「縁を羽毛状にぼかす」処理を追加する方法があります。Photopea・GIMPなら、選択範囲を縮小してから削除する操作で対応できます。

    キャラクターの一貫性を保つ工夫

    「同じキャラの違うポーズ」を複数枚生成しようとすると、毎回少しずつ顔・体型・服装が変わります。これがスタンプセットとしての統一感を壊します。

    Midjourneyの--crefオプションを使う場合は、ベース画像を1枚決めて、すべての生成にそれを参照させます。Stable Diffusionでは、作りたいキャラクターのLoRAを用意するのが精度が出やすいです。どちらも最初の設定に時間がかかりますが、セットアップが完了すると40点を揃えるのは一気に楽になります。

    安価に試すなら、同一プロンプトの--srefでスタイルを固定しながら複数生成する方法もあります。ただし100%は一致しないため、生成した中から「一番キャラが安定している10点」を選ぶ目利きも大事です。

    リジェクトの主な理由と対処

    LINEの審査基準(https://creator.line.me/ja/guideline/sticker/ ・2026年時点)から、よくあるリジェクト理由を原因グループ別にまとめます。審査コメントが短くてどこが問題か分からないときは、このグループで絞り込みます。

    グループ主な理由対処
    透過・サイズ系縁が残っている/サイズ・解像度が仕様外/ファイル形式が間違い(JPG等)透過処理をやり直す・公式ガイドで仕様を再確認・PNG書き出しを確認
    テキスト系テキストが小さすぎる/セーフマージン外にはみ出しているフォントサイズを上げる・上下左右10px以上の余白を確保
    著作権・商標系実在人物を連想させる/既存キャラ・ブランドに類似参照元を特定の人物・キャラクターから外す/一から描き直す
    セット全体系メイン・トーク画像が仕様外/スタンプのテイストがバラバラサイズを再確認・同一キャラのデザインで統一する
    表現系暴力・性的表現が審査基準を超えている表現をマイルドにして再生成

    リジェクト後は修正して再申請できます。初回リジェクトの原因は透過系かサイズ系であることが一番多いため、まずそこから確認します。審査コメントに具体的な番号や箇所が書かれていないケースでも、上記のグループを順番に照合すると原因が絞れます。

    失敗した後の立て直し方

    1回のリジェクトで諦めるのはもったいないです。審査通過率を上げるには「小さなセット(8点)で1回通す」という経験を最初に積むことが大切です。40点フルセットを初回から申請してリジェクトされると、修正コストが大きくなります。

    最小セット(8点)で通すことを最初の目標にして、クオリティより「審査基準を満たしているか」に集中します。1回通った後は、同じ流れで完成度を上げた2セット目を作る、という順番が現実的です。

    ✅ 今すぐできること(1分)

    メモアプリに「自分が普段よく送るLINEメッセージ」を10個だけ書き出してください。「了解」「お疲れ様」「ありがとう」「後で連絡するね」のような日常の短文が、そのままスタンプのテキスト候補になります。絵から考えるより、使うシーンから逆算するほうがセット全体のまとまりが出やすいです。


    スタンプ制作の進捗管理ツール・プロンプト管理シート・自動リサイズツールなど、制作工程を楽にする仕組みのご相談はお気軽に。業務改善や独自ツール制作のご相談は /contact から。

    執筆:S

    よくある質問

    Q. AI画像でLINEスタンプを作るとき、何枚以上あれば審査に出せますか?

    A. LINEスタンプは最低8枚から申請できます。ただし16枚・24枚・32枚・40枚セットが一般的で、枚数が多いほど購入者にとってお得感があります。

    Q. AI生成画像のLINEスタンプは審査に通りますか?

    A. AI生成であること自体は問題ありませんが、著作権のあるキャラクターや実在人物の類似画像はNG です。背景の透過処理と解像度(370×320px以上)も審査のポイントです。

    Q. スタンプの背景を透明にするのに、無料で使えるツールはありますか?

    A. remove.bgやAdobe Expressの背景削除機能が無料で使えます。AI画像生成の段階で「white background」を指定しておくと後処理が楽になります。

    【免責事項・情報確認日について】

    本記事の情報は2026年5月12日時点のものです。転職・副業・投資(NISA等)に関する制度・サービス内容は変更される場合があります。掲載情報の正確性には努めていますが、最終的なご判断はご自身でご確認のうえ行ってください。本記事は特定のサービスへの加入や投資行動を推奨するものではありません。

    #LINEスタンプ#AI画像生成#透過処理#クリエイターズマーケット

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