「簿記3級を取ろう」と思い立って、まず何を買えばいいか迷う。テキストは何冊もあるし、アプリも複数ある。全部試してみるわけにもいかない。
教材選びに時間をかけすぎると学習開始が遅れる。とはいえ、自分に合わない教材を選ぶと途中で止まりやすいのも事実だ。この記事では2026年時点の主要アプリ・教材を比較して、どれを選べばいいかを整理する。
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主要アプリ・教材の比較(2026年版)
| 教材名 | 種類 | 費用(税込) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| スタディング 簿記3級 | アプリ・動画講義 | 3,850円〜(2026年4月時点) | 動画で概念から学べる・スマホ完結 |
| パブロフ簿記3級 | アプリ(問題集) | 無料〜買切370円程度 | 仕訳問題が豊富・スキマ時間向き |
| 仕訳猫(しわけねこ) | アプリ(問題集) | 無料 | 直感的なUI・仕訳練習に特化 |
| CPA Learning(無料) | 動画講義 | 無料 | 簿記2〜3級を動画で学べる。要会員登録 |
| みんなが欲しかった簿記の教科書(TAC) | テキスト | 1,540円前後 | 図解が多くわかりやすい定番テキスト |
| すっきりわかる日商簿記3級(TAC) | テキスト+問題集 | 1,210円前後 | 薄め・要点が絞られている |
費用を抑えたいなら「パブロフ簿記3級 + CPA Learning(両方ほぼ無料)」の組み合わせが最安だ。概念から体系的に学びたいなら「スタディング」か「みんなが欲しかった教科書」が向いている。
スタディングの料金は2026年4月時点の情報で、キャンペーンにより変動することがある。最新の料金は公式サイト(https://studying.jp/boki/ )で確認する。
ゼロから合格までの勉強ルート
簿記3級の合格に必要な学習時間は一般的に50〜100時間とされている。毎日1時間勉強すれば2〜3か月で到達できる。
フェーズ1:概念理解(最初の2〜3週間)
「借方・貸方とは何か」「仕訳のルールはどういう論理か」を理解せずに問題演習だけやると確実に詰まる。スタディングの動画講義かCPA Learningの無料動画、またはみんなが欲しかった教科書の前半を読む段階。
フェーズ2:仕訳練習(2〜4週間)
概念がわかったら、ひたすら仕訳問題を解く。パブロフ簿記か仕訳猫を使って毎日20〜30問こなすと、仕訳パターンが体に染み付いてくる。
フェーズ3:過去問演習(本試験2〜3週間前から)
日本商工会議所の公式サイトや市販の過去問集を使い、本番と同じ時間で解く練習をする。
スタディングとパブロフの使い方の違い
スタディングは「動画で概念を学んでから問題を解く」流れに最適化されている。簿記の基礎知識がまったくない人や、仕訳のルールを理屈から理解したい人に向いている。
パブロフ簿記はとにかく問題数が豊富で、「この仕訳パターンはもう反射的に書ける」というレベルまで繰り返せる。仕訳の暗記・定着に特化しており、概念理解の後に使うと効果が高い。
2つを組み合わせる場合は、最初の2週間はスタディング(概念)→その後はパブロフ(反復演習)という流れが合格者に多いパターンだ。どちらか1つで完結させるなら、スタディングは概念から演習まで一貫しているため、1アプリで進めやすい。
試験のスケジュールと申し込み方法
日商簿記3級は年3回の統一試験(2026年度は6月・11月・2027年2月)とネット試験(ほぼ毎日受験可能)がある。
| 項目 | 統一試験 | ネット試験(CBT) |
|---|---|---|
| 試験日 | 年3回(6月・11月・2月) | 随時(ほぼ毎日) |
| 受験料 | 3,300円+手数料550円 | 3,300円+手数料550円 |
| 合格発表 | 約1か月後 | 試験終了後すぐ |
| 申込先 | 各地の商工会議所 | CBT-Solutions |
ネット試験はテストセンターの空きがなくなることもあるため、学習開始と同時に試験日を仮予約しておくと計画が立てやすい。受験料は日本商工会議所(https://www.kentei.ne.jp/ ・2026年確認)の公式情報に基づく。
一度不合格になった場合の立て直し
どの大問で点数を落としたかを特定する。第1問(仕訳)・第2問(補助簿等)・第3問(試算表等)のどこが弱いかを絞って、そこだけを集中的に補強するのが最短の立て直し方法だ。
試験当日に焦って時間が足りなかった場合は、過去問演習で時間感覚をつかむ練習を増やす。第1問から順番に解かず、得意な大問から手をつける順番戦略も有効だ。
✅ 今すぐできること(1分)
AppStoreまたはPlayストアで「パブロフ簿記3級」を検索してインストールしてほしい。無料で使える問題が入っているので、1問だけ解いて「自分が今どのレベルにいるか」を確認するところから始める。「全然分からない」状態でも構わない。それが現在地の確認で、ここから始まる。
関連記事:資格の独学が続かない人へ / 簿記2級と3級、どちらから始めるか
執筆:S
よくある質問
Q. 簿記3級の合格率はどのくらいですか?
A. 日商簿記3級の合格率は試験回によって異なりますが、おおむね40〜50%程度です。難しい回は30%台になることもあります(日本商工会議所・各回試験結果より)。
Q. 全くの初心者でも独学で合格できますか?
A. できます。前提知識は不要です。ただし「仕訳」という独特のルールに慣れるまでに時間がかかるため、最初の2〜3週間はじっくり概念を理解することに集中してください。
Q. スタディングとパブロフはどちらだけで合格できますか?
A. どちらか1つでも合格は可能です。スタディングは概念から問題演習まで一貫してカバーしており、1つで完結しやすいです。パブロフは演習特化のため、概念理解はテキストか動画で補う必要があります。
Q. ネット試験と統一試験(ペーパー)はどちらがおすすめですか?
A. スケジュールの融通が効くネット試験がおすすめです。試験日を自分で選べ、結果もすぐわかります。ただし画面での入力操作に慣れるため、事前に模擬試験を1回は通しておく必要があります。
Q. 3級を取ってから2級を目指すには何か月かかりますか?
A. 一般的に200〜350時間の追加学習が必要とされています。3級の内容が定着していれば、6か月〜1年を目安に合格を狙えます。3級合格後すぐに2級の学習を始めると知識が新鮮なうちに積み上げられます。