「また値上がりした」と感じる機会が増えています。2026年の物価高により、4人家族の家計負担は年間約8.9万円増加すると試算されています(第一生命経済研究所、2025年)。
食費を削ろうとしてストレスが溜まる——それより先にやるべきことがあります。固定費の見直しです。
食費のような変動費は毎月頑張らないと維持できませんが、固定費は一度削れば毎月自動で安くなります。ただ、「何がどのくらいかかっているか」を把握していないと手がつけられない。そこで家計アプリが役立ちます。
(Googleトレンド急上昇・2026年5月20日取得:物価高、家計管理、固定費節約)
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- 固定費と変動費の違い
- マネーフォワードMEの設定手順
- 削れる固定費の見つけ方
- 今すぐできること1分
固定費を先に削る理由
節約の効果が続く順番は、固定費 > 変動費です。
| 費目の種類 | 例 | 特徴 |
|---|---|---|
| 固定費 | 通信費・保険料・サブスク・家賃 | 一度見直せば毎月効果が続く |
| 変動費 | 食費・外食・交通費 | 毎月努力しないと維持できない |
食費を月3,000円削ろうとすれば、毎日意識する必要があります。一方、通信費を月3,000円削れれば、何もしなくても毎月3,000円浮き続けます。
2026年の食品値上がり(飲食料品で約1万5,000品目が値上げされる見込み)は止められませんが、通信費・保険料・使っていないサブスクは今すぐ手がつけられます。
マネーフォワードMEを使った固定費の把握手順
手順1:アプリをインストールして口座・カードを連携する
マネーフォワードMEはApp Store・Google Playから無料でインストールできます。
銀行口座・クレジットカード・電子マネーを連携すると、支出が自動で分類されます。
最初に連携すべきもの:
- メインで使っているクレジットカード(1〜2枚)
- 給与振込口座
- 使っているPayPay・楽天ペイなどの電子マネー
連携後は過去12ヶ月分の支出が自動で取り込まれ、何にいくら使っているかが一覧で確認できます。
手順2:「固定費」カテゴリを月単位で確認する
マネーフォワードMEでは、通信費・保険料・サブスクリプションが自動でカテゴリ分けされます。
まずこの3つを確認してください:
- 1通信費(スマートフォン・インターネット)
- 2保険料(生命保険・医療保険・火災保険など)
- 3サブスクリプション(動画・音楽・アプリ・ソフトなど)
手順3:「使っているかどうか」を1項目ずつ確認する
固定費の中で一番削りやすいのは、使っていないサブスクリプションです。
確認の基準はシンプルです。「先月、実際に使ったか?」。これだけです。
使っていないものは即解約が正解です。「いつか使うかも」は延々と続きます。
削れる固定費の見つけ方
通信費:格安SIMへの切り替えが最大の節約ポイント
スマートフォンの通信費は、格安SIMに切り替えることで月1,500〜5,000円削れるケースが多いです。
大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)を使っている場合、月7,000〜10,000円前後の支払いが格安SIM(IIJmio・mineo・楽天モバイルなど)では2,000〜3,000円前後になることがあります。
通話が多い、データ通信量が多い場合は節約幅が変わるので、自分の使用量を確認してから検討してください。
保険料:独身・20代は死亡保障が過剰なことが多い
月5,000円を超える保険料を払っていて、内容を説明できない場合は見直し候補です。
特に独身・扶養家族がいない場合、死亡保障は最低限で十分なことが多いです。医療保障については、公的な高額療養費制度(自己負担上限:月8〜9万円程度)でカバーされる範囲を先に確認してください(出典:厚生労働省 mhlw.go.jp)。
サブスクリプション:重複と「お試し放置」を探す
定期的に払っているが使っていないサービスは、マネーフォワードMEの明細から見つかります。
特に多いパターン:
- 動画サービスを複数契約している(AmazonプライムとNetflixとU-NEXTを全部契約している)
- 無料トライアルで始めてそのまま有料になっている
- スマートフォンを機種変更した際に引き継いだアプリの課金
食費の値上がりに対する現実的な対処
固定費の次は変動費の中で最も大きい食費です。2026年は飲食料品で約1万5,000品目の値上がりが見込まれていますが、根性で食費を削ろうとするのはコスパが悪いです。
現実的な対処法を3つ整理します。
1. 食費を削るより「買い方」を変える
同じものでも買う場所・タイミングで価格が変わります。
- スーパーの特売日・夕方の値引きタイムを把握する
- まとめ買いができる食材と、新鮮さが必要な食材を区別する
- ふるさと納税を活用して食品(米・肉・魚)を確保する
「節約してもすぐ戻る」という状況は、「削ろうとしている方向」が間違っていることが多いです。品目を減らすより、買い方を変える方がストレスが少なく継続できます。
2. 食費の「見える化」に家計アプリを使う
「何にいくら使っているか」を把握していないと、削る場所が分かりません。
マネーフォワードMEやZaimなどの家計アプリは、レシートを撮影するだけで支出が自動で記録されます。1ヶ月分のデータが貯まると、「外食費」と「スーパー食費」の比率が見えてきます。
外食費が高ければそこを削る。スーパー食費が高ければ特売の活用や食材計画を見直す。数字を見て判断する方が感覚だけで削るより効果が続きます。
3. 「1食当たりのコスト」で考える
外食1回1,000円と、自炊5食分の食材費1,500円を比べると、自炊の方が1食当たりのコストは低いケースが多いです。ただし調理時間・光熱費・廃棄ロスも含めて考えると、差は縮まります。
「何が自分にとってコスパが高いか」は、マネーフォワードMEの支出データを見ながら決めるのが一番です。
よくある質問
Q. マネーフォワードMEは無料で使えますか?
A. 基本機能は無料で使えます。連携できる口座・カードの数に制限(無料版は4件まで)があります。複数の銀行口座やカードを持っている場合は、有料版(月額500円程度)を検討する価値があります。
Q. 口座情報をアプリに連携するのは安全ですか?
A. マネーフォワードは金融機関と同等水準のセキュリティ対策を行っており、閲覧専用の接続のため口座からの送金や操作は一切できません。ただし、パスワード管理と端末のロックを徹底することは前提です。
Q. 家族の支出はどうやって把握しますか?
A. マネーフォワードMEは個人単位のアプリです。家族の支出を一括で把握するには、家族共有機能があるマネーフォワードME for Familyや、夫婦それぞれが連携して比較する運用が現実的です。
Q. 固定費を削った後、次に何をするのがいいですか?
A. 削った固定費の分を、新NISAの積立に回すのが一般的に効果的とされています。月3,000円の固定費削減を毎月の積立に充てると、20年後に大きな差になります。ただし、生活費3ヶ月分の緊急資金を確保してから積立を始めてください。
Q. 物価高はいつまで続きますか?
A. 2026年のインフレ率は前年比2.3%程度に鈍化する見込みとされていますが、完全に収まるかどうかは不透明です。食品・エネルギーの国際価格・円相場に左右されるため、「いつ終わる」と断言できる状況ではありません。「物価高が続く前提で固定費を下げておく」という対策が手がつけやすい行動です。
✅ 今すぐできること(1分)
マネーフォワードMEを開いて(なければインストールして)、今月のサブスクリプション支出を確認してください。「先月使ったかどうか」を1つずつ確認して、使っていないものが1つでも見つかれば、今月から解約できます。
まとめ
物価高による家計負担増は年間9万円規模です。食費を毎月削るより、固定費を一度削る方が労力に対してリターンが大きくなります。
マネーフォワードMEで支出の全体像を把握してから、通信費・保険料・サブスクの順に確認していくのが手がつけやすい順番です。
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著者:S