副業で最初の1件を取る場としてクラウドソーシングは有力だ。ただし、登録だけして手が止まる人がとても多い。「どっちに登録すればいいか」「何から提案すればいいか」「単価が安すぎないか」と、入口で迷う。
この記事では、登録から初案件の受注までの実際の動き方を見ていく。プロフィール整備・提案文のテンプレ・つまずきポイントの3点を押さえれば、3週間以内に最初の1件は取れる可能性が高くなる。
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- 2サービスの違い
- 初提案のテンプレ
- 今すぐできること
ランサーズとクラウドワークスはどう違うか
国内のクラウドソーシングはランサーズ(https://www.lancers.jp/ )とクラウドワークス(https://crowdworks.jp/ )の2社が大手だ。仕組みはよく似ているが、雰囲気と案件の傾向がやや違う。
| 観点 | ランサーズ | クラウドワークス |
|---|---|---|
| 設立 | 2008年 | 2011年 |
| 案件の傾向 | デザイン・ライティングが厚い | システム開発・タスク系も多い |
| プロフィール | 認定ランサー制度あり | プロクラウドワーカー制度あり |
| 手数料 | 5〜16.5%(システム手数料) | 5〜20%(契約金額別) |
| 支払い | 仮払い方式 | 仮払い方式 |
| 初心者向け案件 | デザイン・ライティング中心 | タスク・データ入力が豊富 |
両社ともクライアントが先に報酬を「仮払い」する仕組みのため、納品したのに払われない事故は少なめだ。
最初は両方に登録してプロフィールを書き、案件のスクロールが楽なほうをメインにすると決まりやすい。多くの人は半年使ったあとどちらかに寄っていく。
プロフィールが9割
提案文を磨く前に、プロフィールが整っているかが結果を分ける。クライアントは、提案を読む前にプロフィール画像と肩書きを必ず見る。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| アイコン | 顔写真でなくてよい。清潔感のある似顔絵やシンプルなアイコンで十分 |
| 肩書き | 「Webライター」「Excel代行」など一発で伝わる職能を入れる |
| 自己紹介 | 経歴・対応可能な業務・稼働時間・連絡可能時間を箇条書きで |
| 実績 | ゼロでも「自社用に〇〇を作った」など形で書く |
| 評価 | 最初の数件は無料に近くてもいいので評価を貯める |
| 本人確認 | NDA等の機密案件には必須。早めに完了させておく |
「実績ゼロです」とだけ書くより、「日常業務でExcelの集計を5年やっており、業務効率化が得意」のように、業務でやってきた小さな経験を職能として書き出すと印象が変わる。
最初の案件はどこから狙うか
未経験で取りやすい順に並べると、おおむね次のとおり。
1. データ入力・タイピング系
2. アンケート回答・ライトな調査系
3. 短文ライティング(300〜800字)
4. ロゴ以外の簡単な画像加工
5. Excelやスプレッドシートの整形
6. 動画の文字起こし
単価は1件500〜2000円ほどが多く、時給換算で最低賃金を下回ることも珍しくない。最初の3件は「お金を稼ぐ」より「評価を貯める」のが目的だと割り切るのが、結局は近道になる。
初提案のテンプレ
文面に正解はないが、骨格があるとブレない。提案数を増やすうえでも、毎回ゼロから書かずに済む。
〇〇様
はじめまして、〇〇と申します。
案件を拝見し、お役に立てそうでしたのでご連絡しました。
【対応可能な内容】
・◯◯について(過去に〜を経験)
・◯◯まで対応可能
【納期】
ご相談いただいてから〇日以内に納品可能です。
【稼働時間】
平日夜(19時以降)と土日に作業可能です。
【ご質問】
1点だけ確認させてください。〇〇は〇〇という理解でよろしいでしょうか。
ご検討よろしくお願いいたします。ポイントは3つ。
1. 冒頭で「案件を読みました」と示す
2. 対応範囲を箇条書きにして判断しやすくする
3. 最後に質問を1つ入れて返信のきっかけを作る
質問が多すぎると面倒に思われる。1つだけ、案件文を読んだ証拠になる質問を入れるのが一番反応がよい。
単価交渉はいつから
最初の数件は提示単価で受け、評価を貯める。評価が10件・★5に近づいてきたら、同じ作業でも「過去の実績から、相場感の単価でお受けしたい」と提案できるようになる。
評価が積み上がると、より高単価の案件に応募しても返信が来やすくなる、という流れは現場でよく言われる。最初は安くても、評価が後から効いてくるという前提で動きたい。
続かない人がつまずく場所
クラウドソーシングを3か月でやめる人の多くは、提案数が少なすぎる。最初の1件を取るまでに、20〜30件は提案する覚悟が要る。
返信率は1割いけば十分だ。9割が無反応でも普通だと知っておくと、心がもつ。
もうひとつのつまずきは「合わない案件を断れない」こと。低単価のリピートが続くと時間ばかり消費する。受ける前に作業時間を見積もり、時給500円を割るなら断ると決めておきたい。
ChatGPTで提案文を量産する
提案数を増やすには、案件ごとに毎回ゼロから書かずにAIで下書きを作るのが現実的だ。
あなたはクラウドソーシングで多数の受注実績がある副業ワーカーです。
以下の案件文に対する提案文を、上記のテンプレ骨格で作成してください。
【案件文】
(案件ページからコピペ)
【自分の経歴・強み】
(1〜2行で)
【自分の稼働可能時間】
(曜日・時間帯)
条件:
- 冒頭で「案件文を読んだ証拠」になる一文を入れる
- 対応可能な内容を箇条書きで3項目以内に絞る
- 最後に質問を1つ入れる
- 全体で300〜400字に収めるAIの提案をそのまま送ると文体が浮きやすいので、自分の言葉で1〜2行は必ず手書きで加筆したい。
✅ 今すぐできること(1分)
ランサーズかクラウドワークスのどちらかを開き、自分の本業や趣味で出てくるキーワード(例:「Excel」「文章」「英語」)で案件検索をしてください。提案数が30件未満の案件は、競合が少なく初心者でも取りやすい目安になります。気になる案件を1つだけ「お気に入り」に入れて、明日その内容で提案文を書く準備をします。
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執筆:S
よくある質問
Q. クラウドワークスとランサーズ、初心者はどちらから始めるべきですか?
A. クラウドワークスは案件数が多く、初心者向けの小規模タスクも豊富です。ランサーズはロゴ・デザイン案件が充実しています。どちらも無料登録できるため、両方に登録して案件数を比べてみましょう。
Q. 初案件を取るためにプロフィールで一番重要なことは何ですか?
A. 実績がない段階では「何ができるか」より「どんな姿勢で取り組むか」を具体的に書くことが重要です。元の職歴や日常の経験から活かせるスキルを整理して記載すると差別化できます。
Q. 最初の案件の単価が低すぎる気がします。受けるべきですか?
A. 初案件は実績作りが目的と割り切ることが大切です。クライアントの評価を積むことで単価交渉がしやすくなります。ただし赤字になるほど低い単価は消耗するため、最低時給の目安を決めておくとよいです。