電子書籍の読み放題で迷うのは、ほぼKindle UnlimitedとKobo Plusの2択です。月額が同じなら「中身がどれだけ違うか」「やめるときに困らないか」「自分の端末で読めるか」の3点で決めるのが安全です。並べてみると、得意分野ははっきり分かれます。
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月額料金とプランの全体像
まずは料金から押さえます(2025年時点、税込)。
| サービス | プラン | 月額 |
|---|---|---|
| Kindle Unlimited | 単一プラン | 980円 |
| Kobo Plus | 読み放題(電子書籍のみ) | 980円 |
| Kobo Plus | 読み放題+聴き放題(オーディオブック含む) | 1,280円 |
Kindle Unlimitedはオーディオブック(Audible)と別契約で、読み放題プランに音声書籍は含まれません。Kobo Plusはオーディオブック付きを1プランで完結させたい人には便利です。
なお、年に数回のキャンペーンで「2か月99円」「3か月無料」のような割引が出ます。総務省の家計調査によると、2人以上世帯の書籍・雑誌支出は月平均1,300円前後で(総務省 家計調査年報 2023年、https://www.stat.go.jp/data/kakei/)、月980円のサブスクは家計の中ではコーヒー代に近い位置づけです。
ラインナップの得意分野が違う
冊数だけ見ると、Kindle Unlimitedは全世界で約400万冊(うち日本語タイトル約20万冊規模)、Kobo Plusは日本語タイトル約42万冊と公表されています(数値はAmazon・楽天Koboの2024年公式説明より)。ただ単純比較はあまり意味がありません。「読みたい本が対象か」のほうが重要だからです。ジャンル別の得意分野で見ると傾向ははっきりします。
| ジャンル | Kindle Unlimited | Kobo Plus |
|---|---|---|
| 雑誌(週刊誌・ファッション誌) | ◎ かなり厚い | △ 限定的 |
| ビジネス書・自己啓発 | ◎ 新刊も入りやすい | ○ 主要本は対象 |
| 洋書・英語学習 | ◎ 圧倒的 | △ 数少 |
| マンガ(青年・少年) | ○ 入れ替わる | ◎ 楽天系の作品が強い |
| ライトノベル | ○ シリーズ単位で対象 | ◎ KADOKAWA系が厚い |
| 専門書(医療・法律など) | ○ 古い版が中心 | △ 少ない |
| 写真集・実用書 | ○ 短期間入れ替え | ○ 同様 |
雑誌や洋書を読む人はKU優位、マンガを楽天経済圏で買い続けたい人はKobo Plus優位という分かれ方になります。迷ったら、自分が直近1年で買った本のリストを10冊書き出して、それぞれが読み放題対象になっているかを公式サイトで検索する方法が確実です。
利用者タイプ別の推奨パターン
ジャンルではなく「自分の読書スタイル」で選ぶと迷いません。
| 読書スタイル | 推奨 | 理由 |
|---|---|---|
| 雑誌をパラパラ流し読み中心 | Kindle Unlimited | 雑誌バックナンバーが厚い |
| ビジネス書を月3冊以上読む | Kindle Unlimited | 新刊の話題書が対象になりやすい |
| マンガを月10冊以上読む | Kobo Plus | 楽天系マンガが定額対象 |
| ライトノベル・ラノベ中心 | Kobo Plus | KADOKAWA系が厚い |
| 洋書・英語学習で活字を読む | Kindle Unlimited | 英語タイトルが圧倒的 |
| オーディオブックも欲しい | Kobo Plus(読み聴き放題) | 1プランで完結 |
損益分岐点を数字で押さえる
電子書籍の単行本は1冊1,200〜1,800円が中心価格帯です。月980円のサブスクなら、月1冊しっかり読めば確実に元が取れる計算になります。逆に「契約したけど月0冊」が3か月続けば2,940円の純損になります。これを避けるためにも、最低でも月2冊読みそうかを契約前に見積もります。
対応端末と読み心地
電子書籍は読む環境で印象がかなり変わります。専用端末派かスマホ派かでも答えが変わります。
| 端末 | Kindle Unlimited | Kobo Plus |
|---|---|---|
| 専用E Inkリーダー | Kindle各種(Paperwhite/Oasis/Scribe) | Kobo各種(Clara/Libra/Sage/Elipsa) |
| iOS/Androidアプリ | あり | あり |
| PC・Mac | Kindle for PC、ブラウザ | Kobo Desktop、ブラウザ |
| ハイライト同期 | アカウント横断で自動 | 同様 |
| 同時貸出冊数 | 20冊まで | 上限明示なし |
専用端末を持っている人は、それを軸にサービスを選ぶのが現実的です。ハイライトや読書位置の同期は両方とも安定していて、ここで差はつきにくくなっています。
意外と忘れがちなのは「家族と共有できるか」です。Amazonの家族アカウント機能で通常購入の書籍は共有できますが、Kindle Unlimited対象本は共有対象外です。Kobo Plusも同じで、読み放題は契約者本人のみです。家族で読みたい場合は、それぞれ契約するか、通常購入のほうが結果的に安くなります。
解約と日割りの扱い
サブスクで地味に重要なのが「やめやすさ」です。両方とも操作は簡単ですが、注意点があります。
Kindle Unlimitedは「Amazonアカウント → メンバーシップとサブスクリプション → Kindle Unlimited会員登録のキャンセル」で解約します。次回更新日まで読み続けられ、日割り返金はありません。
Kobo Plusは「楽天Koboの設定 → サブスクリプション → 解約」から手続きします。こちらも日割り返金はなく、課金開始日から1か月単位での扱いです。
無料体験を試したけど合わなかった、というケースでは、終了日をカレンダーに入れておくのが安全です。終了日の前日までに解約すれば請求は発生しません。
自分に合うほうを決める3ステップ
選び方の順序は3ステップに集約できます。
1. 直近に買った本10冊が、どちらの読み放題対象か検索する
2. 持っている端末(あるいはこれから買う端末)の系列で絞る
3. オーディオブックも欲しいかでKobo Plusの上位プランを検討
両方の無料体験が同時期に重なる時期もあります。1か月ずつ試して比較するのが一番外しません。Kindleは初回30日無料、Koboは年に数回30日無料があります。
失敗したときの立て直し方
ありがちな失敗は「無料体験のあと解約を忘れて半年放置」です。月980円×6か月=5,880円が、ほとんど読まないまま引き落とされていた、というのは珍しくありません。無料体験を申し込んだ瞬間にカレンダーへ「終了日2日前」のリマインダーを入れておくと、ここで失敗しません。
「読みたい本が読み放題対象から外れていた」という失敗もあります。読み放題対象は時期によって入れ替わるため、契約直後に対象だった本が翌月に外れることもあります。読みたい本が出てきたタイミングで再契約する、という使い方も合理的です。
なお、より仕事寄りの「電子書籍サービスをどう仕事で使うか」という話は別記事「仕事に使える電子書籍サービスの選び方」でまとめています。本記事は読み放題2サービスの比較に絞っています。
✅ 今すぐできること(1分)
直近1年で買った本のうち3冊だけ、Amazonと楽天Koboの公式サイトで検索してみてください。読み放題マークがついているかを見るだけで、どちらが自分のラインナップに合うか直感で分かります。
電子書籍の読書ログ管理、社内図書のサブスク導入支援、独自の書籍管理アプリ制作などのご相談もお気軽に。お問い合わせは /contact から。
執筆:S
よくある質問
Q. Kindle Unlimitedで読める技術書や専門書はどのくらいありますか?
A. 英語の技術書は多数ありますが、日本語の技術書はラインナップが限られています。O'Reilly オンラインなど専門書特化のサービスも比較することをおすすめします。
Q. Kindle Unlimitedは解約しても読んでいた本は読み続けられますか?
A. 読み続けられません。Unlimited対象本はサブスク契約中のみ読めるため、解約すると読めなくなります。解約前に手元に置きたい本を購入しておくことをおすすめします。
Q. Kobo読み放題と楽天Koboの違いを教えてください。
A. 楽天KoboはKoboの電子書籍ストアで個別に本を購入するサービスです。Kobo読み放題(旧ebook Japan読み放題)はサブスクで複数の本が読み放題になるサービスです。楽天ポイントが使えるため楽天ユーザーにお得です。