職業訓練校からIT転職するまでの流れを全手順で整理する。「ハローワークに行けばいい」程度の情報は知っていても、「実際にどう動けばいいか」まで具体的に書かれている情報は少ない。
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- 訓練校選びのポイント
- 入校から就活までのスケジュール
- 今すぐできること
接客業や非IT職からIT転職を目指す人にとって、職業訓練校は「スキルをゼロから学ぶ無料の機会」として機能する。ただしコースの選び方・申し込みのタイミング・在学中の就活の進め方など、知らないと動けないポイントがある。
職業訓練校のIT系コースを選ぶポイント
職業訓練校(ハロートレーニング)のIT系コースは都道府県ごとに異なる。コースの名称・内容・期間もさまざまで、自分が目指す職種に合ったコースを選ぶ必要がある。
コースの種類と向いている人
| コース例 | 向いている人 | 期間 |
|---|---|---|
| Webプログラミング科 | エンジニアを目指したい。HTML/CSS・JavaScriptから学びたい | 6ヶ月 |
| ネットワーク・サーバ管理科 | インフラ・ITサポート系を目指したい。機器操作の経験がある | 3〜6ヶ月 |
| Webデザイン科 | Photoshop・Illustratorを使いたい。デザイン職を目指す | 3〜6ヶ月 |
| DX・データ活用科 | Pythonやデータ分析を学びたい。事務職系ITも含む | 3〜6ヶ月 |
| ITパスポート・基礎IT科 | IT知識をゼロから学びたい。資格取得が目的 | 3ヶ月 |
選ぶ際は「授業内容」より「卒業後にどんな求人を紹介してもらえるか」も確認する価値がある。訓練校によって就職支援の手厚さに差がある。
手順1:ハローワークで相談する
職業訓練校への入校は、まずハローワークの担当者との面談が必要。ネットから直接申し込む方法はない。
最寄りのハローワーク窓口で伝えること
- 「IT系の職業訓練校に通いたい」
- 離職状況(離職済みか、これから辞めるか)
- 希望する訓練期間・スタート時期
担当者がコースの候補を案内してくれる。同時に給付金の受け取り条件(雇用保険の加入期間など)も確認できる。
給付の仕組み(参考)
- 雇用保険の受給資格がある場合:訓練期間中も失業給付が延長されて継続
- 雇用保険がない場合:「求職者支援制度」を利用すれば、要件を満たす場合に月10万円の職業訓練受講給付金が受けられる(要件:世帯全体の収入・資産が一定以下など。ハローワークで確認)
出典:厚生労働省「ハロートレーニング(離職者訓練・求職者支援訓練)」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/rishokusha.html
手順2:コースに申し込む(選考を受ける)
希望するコースが決まったら、ハローワーク経由で入校申し込みをする。コースによっては筆記試験・面接がある。
受かりやすくするために準備すること:
- 「なぜこのコースを選んだか」「修了後にどんな仕事を目指すか」を具体的に言語化する
- 倍率が高いコース(人気のプログラミング科など)は複数期を候補にしておく
申し込みから入校まで1〜3ヶ月程度かかることがある。待機期間中に独学でプログラミング基礎を触っておくと入校後のペースが上がる。
手順3:在校中の学習
週5日・1日5〜6時間の授業が続く。
スケジュール感として:
- 前半(1〜2ヶ月):基礎学習。わからないことが多く進捗が遅く感じる
- 中盤(3〜4ヶ月):知識がつながり始める。演習の完成度が上がる
- 後半(5〜6ヶ月):制作物・就職活動と並走
授業だけではスキルは身につきにくい。放課後・週末の復習と演習が実質的に必要になる。
手順4:在校中から就職活動を始める
多くのコースでは、後半に入ると訓練校の就職支援担当・ハローワーク担当者との就職相談が始まる。
在校中に準備すること
- 履歴書・職務経歴書を早めに作成する(4〜5ヶ月目に完成させる)
- 学んだスキルでポートフォリオを1本作る(特に開発系・デザイン系は必須に近い)
- doda・マイナビ転職・ワークポートに登録して求人を確認し始める
転職エージェントへの登録タイミング
修了2ヶ月前を目安に登録すると、面談・求人紹介・書類選考まで修了前後に並走できる。
手順5:修了後の就職活動
修了後もハローワークの就職支援が継続する。焦って最初の内定を受けすぎないことも大事。
就職活動で実際に使いやすいエージェント:
| エージェント | 特徴 |
|---|---|
| マイナビ転職 | 求人数が多く。担当者に具体的な希望を伝えやすい |
| doda | IT職種・未経験可の求人が揃っている |
| ワークポート | IT転職特化。ヘルプデスク・サポート系が充実 |
複数のエージェントを並走させて比較するのが標準的。1社だけに絞ると求人の選択肢が狭くなる。
よくある質問
Q. 職業訓練校に入るには仕事を辞めないといけませんか?
A. 一般的には離職後の申し込みが基本です。在職中は応募できないコースがほとんどです。ただし夜間・土日開催の訓練もあるため、居住エリアのハローワークで確認してください。
Q. 倍率が高くて落ちた場合はどうすればいいですか?
A. 次の期に再応募するか、別のコースに切り替える方法があります。ハローワーク担当者に「他にどんな選択肢があるか」を相談すると、代替案を案内してもらえます。
Q. ポートフォリオはどのくらいのレベルが必要ですか?
A. 「動くものがある」状態が最低ライン。複雑である必要はなく、「自分で作ったWebサイト・簡単なアプリがGitHubに公開されている」レベルから書類選考で差がつき始めます。
Q. 訓練校修了後、すぐに就職できる保証はありますか?
A. 保証はありません。ただし訓練校修了者はハローワークの就職支援が継続するため、修了後も継続して求人紹介・面接対策サポートが使えます。
Q. 訓練期間中に退校したらどうなりますか?
A. 給付金の受給条件から外れる可能性があります。また再度入校しようとすると制限がかかる場合があります。途中でやめたくなった場合は、ハローワーク担当者に相談してから判断することをすすめます。
まとめ
✅ 今すぐできること(1分)
厚生労働省の「ハロートレーニング検索」(https://www.hellowork.mhlw.go.jp/)を開いて、居住エリアのIT系コースを検索してみてください。コース名・期間・開講時期が確認できます。気になるコースが見つかれば、次のステップは最寄りのハローワーク窓口に相談することです。
職業訓練校は「無料でスキルを学ぶ場所」だが、それだけでは転職は決まらない。在校中からポートフォリオを作り、転職エージェントと並走する動きが入社率を上げる。動き出すタイミングを早めるほど、修了後の選択肢が広がる。
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執筆:S