毎月のスマホ代が高い、でも乗り換えはなんとなく怖い——そう感じていても、格安SIMの選択肢が多すぎて「結局どれがいいの?」と手が止まる人は多い。
LINEMO・ahamo・IIJmioの3つは、今の格安SIM市場でとくに名前が出やすいサービスだ。でも「安い」「速い」「サポートが厚い」と言われても、自分に当てはまるかどうかは別の話。料金表を並べるだけでは判断できないし、使い方が違えば正解も変わる。
この記事では、3サービスを料金・回線・速度・サポート・向いている使い方の観点で比較する。「自分はどれを選べばいいか」という結論を出すための材料が揃うように書いた。
⏩ 急いでいる方はこちら
- 3サービスの料金比較表はこちら
- 使い方別・どれを選ぶか早見表はこちら
- 今すぐできること(1分)はこちら
LINEMOの特徴:コストを極限まで削りたい人向け
LINEMOはソフトバンクが提供するオンライン専用プラン。ソフトバンク回線をそのまま使うため、エリアカバレッジはキャリア品質だ。
月額料金は2段階になっている。
- ベストプラン(〜3GB:月990円、〜10GB:月2,090円)
- ベストプランV(30GB・5分通話無料):月2,970円
3GBで990円は、国内の格安SIMの中でもかなり安い水準だ。Wi-Fi環境が整っていて、外出時の通信がそれほど多くない人なら、ミニプランで十分まかなえる。
LINEMOのもう一つの特徴がLINEギガフリー。LINEのトークや通話、写真・動画の送受信がデータ消費にカウントされない。職場でも友人間でもLINEを軸にしているなら、これは実質的なデータ節約になる。
eSIM対応なので、SIMカードの郵送を待たずに契約当日から使い始められる。オンライン手続きに慣れている人には手軽だ。
気になる点を挙げるなら、サポートは基本的にオンラインとチャットのみ。店舗に行って相談する選択肢がないため、スマートフォンの設定が苦手な人には少しハードルがある。
ahamoの特徴:データを使う人のわかりやすい一択
ahamoはドコモが提供するオンライン専用プラン。料金プランはシンプルで、基本的に1種類だ。
- 20GB:月2,970円
- +10GBオプション(大盛り):月1,100円追加
わかりやすさがahamoの最大の強みだ。「20GBで月3,000円弱」という数字が一人歩きするくらい浸透しているし、実際に覚えやすい。
データをよく使う人に刺さるのが海外ローミング無料。82カ国・地域で、追加料金なしで20GBの範囲内で利用できる。出張や旅行が多い人には、海外SIMや現地WiFiを探す手間が省けて便利だ。
ドコモ回線なので、地方や郊外でも通信が安定している。
注意しておきたいのは料金の構造。ahamoには5分以内の通話が無料でついているが、それ以上通話する場合は「かけ放題オプション(+1,100円)」が必要だ。3GBや5GBといった少容量プランがないため、データをあまり使わない人には少し割高に感じる可能性がある。
サポートはオンラインが基本だが、ドコモショップでの一部対応が可能というのは他のオンライン専用プランにはない部分だ。
IIJmioの特徴:家族で使う・細かく選びたい人向け
IIJmioはIIJ(インターネットイニシアティブ)が運営するMVNO。ドコモ回線とau回線から選べるため、エリア選択の自由度が高い。
料金プランの選択肢が多いのが特徴だ(2026年時点の目安)。
- 2GB:月850円
- 5GB:月990円
- 10GB:月1,500円
- 15GB:月1,800円
- 20GB:月2,000円
- 30GB:月2,700円
自分の使用量にぴったり合わせやすい。動画をほぼ見ない人が2〜5GBを選べば、月1,000円を切るラインで収められる。
複数回線割引が強い。家族や同居人が同時に申し込めば、回線ごとに割引が適用される。2回線・3回線で使うなら、1人あたりのコストはさらに下がる。
SIMの種類も選べる。音声SIM・データSIM・SMS SIMと用途に合わせて選択でき、デュアルSIM端末を活用したい人にも対応している。
速度については、LINEMO・ahamoがそれぞれのキャリア回線をほぼそのまま使うのに対して、IIJmioはMVNOのため昼や夕方の混雑時間帯に速度が落ちることがある。実用上問題ないケースがほとんどだが、動画や大容量ファイルを頻繁に使う場合は体感差が出る可能性がある。
3サービス比較表
3サービスの主要な違いをまとめた。
| 比較項目 | LINEMO | ahamo | IIJmio |
|---|---|---|---|
| 回線 | ソフトバンク | ドコモ | ドコモ/au選択可 |
| 最安プラン | 990円(〜3GB) | 2,970円(20GB) | 850円(2GB) |
| 30GB時の月額 | 2,970円 | 2,970円 | 2,000円 |
| eSIM対応 | あり | あり | あり |
| 国内通話 | 有料(オプションあり) | 5分無料 | 有料(オプションあり) |
| 海外ローミング | 別途申込 | 82カ国無料 | 別途申込 |
| LINEギガフリー | あり | なし | なし |
| 家族割引 | なし | なし | あり(複数回線割引) |
| サポート | オンライン/チャット | オンライン/ドコモショップ一部 | オンライン/電話サポート |
| 向いている人 | LINEヘビーユーザー・コスト重視 | データ使う・海外利用あり | 家族利用・少量プラン希望 |
どれを選ぶか:使い方別の判断基準
比較表を見ても「自分はどれ?」が決まらない場合、使い方で絞ると早い。
まず、月のデータ使用量を確認する。現在のスマホ設定から「データ使用量」を見ると、直近の平均がわかる。
使用量が3GB以下の場合は、LINEMOのミニプランかIIJmioの2〜5GBプランが候補になる。LINEをよく使うならLINEMOが有利だ。
5〜15GBの場合は、IIJmioの中容量プランが月額コストを抑えやすい。LINEMOのスマホプラン(20GB)でも対応できる。
20GB以上使う場合は、ahamoかLINEMOのスマホプランが主な選択肢になる。海外出張がある人はahamoが使いやすい。
家族と一緒に乗り換えるなら、IIJmioの複数回線割引を先に試算してみる価値がある。2人以上で使うと、1人あたりのコストがかなり変わる。
現在の回線が気に入っていて、引き続き同じキャリア品質を使いたい場合は、ソフトバンク回線ならLINEMO、ドコモ回線ならahamoが自然な移行先になる。
乗り換え前に確認しておくこと
どのサービスを選ぶにしても、事前確認が必要な点がある。
端末の対応バンドを確認する。特にSIMロック解除が必要な場合は、乗り換え前に手続きを済ませておく。2021年10月以降に販売された端末は原則SIMロックフリーだが、それ以前の端末は現在のキャリアでロック解除が必要なことがある。
MNP予約番号の有効期限に注意する。MNP予約番号は発行から15日間有効だ。乗り換え先の申し込みが間に合うように余裕を持って手続きする。
現在の契約の解約金・違約金。2021年以降は大手キャリアで大幅に廃止されているが、古い料金プランのままの場合は確認が必要だ。
クレジットカードの準備。LINEMOもahamoもIIJmioも、支払いはクレジットカードが基本となる。デビットカードは一部対応しているが、事前確認が必要だ。
今すぐできること(1分)
今使っているスマートフォンの「設定」→「モバイル通信」または「データ使用量」を開いて、直近1か月のデータ使用量を確認する。その数字を持って、上の比較表に当てはめれば、候補が2つ程度に絞れる。
よくある質問
Q. LINEMOとahamoはどちらが速いですか?
A. どちらもキャリア回線を直接使うため、MVNOより速いケースが多い。ただし速度はエリアや時間帯によって変わる。LINEMOはソフトバンク回線、ahamoはドコモ回線なので、自分がよく使う地域でどちらの電波が入りやすいかを確認しておくと判断材料になる。
Q. IIJmioはなぜ安いのですか?信頼できますか?
A. IIJmioはMVNO(仮想移動体通信事業者)として、ドコモやauから回線を借りてサービスを提供している。設備投資コストが低いため料金が安くなる構造だ。IIJはインターネット接続事業を長年手がけてきた会社で、法人・個人向けに実績がある。格安SIMの中では歴史が長く、安定したサービスとして知られている。
Q. 海外旅行に行くことがあります。どのサービスが使いやすいですか?
A. 海外利用を重視するならahamoが明確に有利だ。82カ国・地域でデータローミングが追加料金なし(20GB以内)で利用できる。LINEMOとIIJmioでも海外利用は可能だが、別途申し込みや追加料金が発生する場合がある。年に数回でも海外に行く人は、ahamoを基準に検討するとよい。
Q. 乗り換えると電話番号は変わりますか?
A. MNP(番号ポータビリティ)を利用すれば、今の電話番号をそのまま引き継げる。LINEMO・ahamo・IIJmioすべてでMNP転入に対応している。乗り換え前に現在のキャリアでMNP予約番号を取得し、申し込み時に入力する手順になる。
Q. 家族の中で1人だけ乗り換えたい場合、どのサービスがおすすめですか?
A. 1人で乗り換えるなら、自分のデータ使用量と現在の回線に合わせて選ぶのが基本だ。3GB以下ならLINEMOのベストプラン(月990円〜)が最安に近い。20GB前後使うならahamoかLINEMOのスマホプランが候補になる。IIJmioの家族割引は複数回線同時申し込みで効果が出るため、1人だけの乗り換えなら他の2サービスと比べてコスト面の優位性は小さくなる。
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著者:S