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未経験のIT転職は「やめとけ」なのか|4つの理由を検証し、向く人の条件を整理

この記事の要点

「未経験のIT転職はやめとけ」と言われる4つの理由(SES・学習継続・年収ダウン・需要)を公的データで中立に検証。目指してよい人のコピペ用チェックリストと、ChatGPTで適性を整理するプロンプトも紹介します。

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未経験のIT転職を考えると、検索のたびに「やめとけ」という言葉が目に入る。SESで消耗する、ずっと勉強し続けないといけない、一時的に年収が下がる——調べれば調べるほど足がすくむ、というのが多くの人の本音だろう。この記事は「未経験のIT転職はやめとけ」と言われる理由を一つずつ中立に検証し、それでも目指してよい人の条件と、地雷を避ける具体策を整理するものだ。煽りもしないし、根拠のない希望も持たせない。

接客業から職業訓練校を経て地方でITサポートに就く、という王道ではないルートを通る人ほど、この「やめとけ」の声に振り回されやすい。だからこそ、感情論ではなく公的データと業界構造で判断材料をそろえておきたい。

⏩ 急いでいる方はこちら

  • 結論を急ぐなら、この先の「『やめとけ』と言われる4つの理由を検証する」で事実と誤解を仕分けした表を先に見てほしい。
  • 自分が目指してよい側かどうかは、「それでも目指してよい人の判断軸」のコピペ用チェックリストで5分で確認できる。
  • 細かい疑問は記事末尾の「よくある質問」に5問まとめてある。
01

「やめとけ」と言われる4つの理由を検証する

ネット上の「やめとけ」は、大きく4つの不安に分解できる。一つずつ、事実と切り分けていく。

理由1:SESの「地雷案件」に当たると消耗する

未経験者の入口になりやすいのがSES(システムエンジニアリングサービス)だ。客先に常駐して働く形態で、ここに「やめとけ」が集中している。

理由は業界の多重下請け構造にある。発注元から何社も挟むと中間マージンが抜かれ、現場で同じ仕事をしても給与が上がりにくい。さらに未経験者が最初に任される案件は運用・監視・テストといった下流工程が中心で、設計や開発の経験が積みにくいケースがある。常駐先によって環境が大きく変わる「常駐先ガチャ」も、不安の正体だ。

ただしSESがすべて悪というわけではない。さまざまな現場を経験できる、未経験から実務に入る登竜門になる、という側面も実際にある。問題は「SESかどうか」より「どんな案件を引けるSES企業か」だ。SES・SIer・自社開発の違いを整理したSES・SIer・自社開発の違い(未経験向け比較)で構造を先に押さえておくと、求人票の見え方が変わる。

理由2:入った後もずっと学び続けないといけない

これは事実だ。技術の入れ替わりが早く、入社後も学習が続く。ただし「IT業界だけが特別に過酷」という話ではない。接客でも新メニューや新レジに対応し続けるのと、本質は変わらない。違うのは、学んだ分がスキルとして給与・転職市場で評価されやすい点だ。

「勉強が一生続くのが嫌だ」という人には確かに向かない。逆に「覚えたことが積み上がる仕事がしたい」人には、むしろ報われやすい構造とも言える。ここは向き不向きがはっきり分かれるポイントなので、後半の判断軸で扱う。

理由3:転職直後は一時的に年収が下がることがある

前職の給与によっては、未経験スタートで一度年収が下がる人はいる。これは隠さず受け止めるべき現実だ。

一方で、職種全体の水準は低くない。厚生労働省「賃金構造基本統計調査」では、システムエンジニアやプログラマを含む情報処理・通信技術者の賃金が公表されており、経験年数とともに上がる傾向が確認できる(厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況」 https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2024/index.html /2026年6月確認)。職種別の具体的な仕事内容と賃金は、厚生労働省の職業情報提供サイト job tag(https://shigoto.mhlw.go.jp/ /2026年6月確認)でも確認できる。なお最新の数値は更新されるため、応募前に上記の公式ページで自分の職種・地域の水準を確かめておきたい。

つまり「下がる人がいる」のは入口の一時点の話で、年収の天井が低いわけではない。下がる期間をどれだけ短くできるかが勝負になる。

理由4:そもそも未経験で需要なんてあるのか

需要そのものは公的推計でも裏づけられている。経済産業省「IT人材需給に関する調査」(2019年公表)では、IT需要が高位で伸びた場合、2030年に約79万人のIT人材が不足すると試算されている。中位シナリオでも約45万人規模の不足だ(経済産業省「IT人材需給に関する調査(概要)」 https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/gaiyou.pdf /2026年6月確認)。

需要があるから誰でも受かる、という意味ではない。ただ「市場が縮んでいるのに飛び込む」のとは状況が違う、という事実は押さえておきたい。

参考に、4つの理由を「事実か誤解か」で整理すると次のようになる。

「やめとけ」の理由事実の度合い現実的な対処
SESの地雷案件で消耗する一部事実(企業差が大きい)案件内容・契約形態を面接で確認して選ぶ
ずっと学び続ける必要がある事実学習が苦でない人なら強みに変わる
一時的に年収が下がる人による期間を短くする前提で資格・実務を積む
未経験に需要がない誤解需要はあるが選考は通過努力が必要

なお両学長(リベ大)も、未経験からのIT転職そのものを否定はしていない。スクールに通う場合でも、まず無料教材などで適性を確かめてから動く、生活を壊してまで前職を辞めない、という順序を勧める立場だ。本記事もこの考え方と矛盾しない範囲で整理している。

02

AIに「自分はIT職に向くか」を壁打ちさせる

「向き不向きが分かれる」と言われても、自分がどちらかは判断しづらい。そこでChatGPTを壁打ち相手にして、これまでの経験と性格から適性を整理する方法が役に立つ。次のプロンプトをそのまま貼り、空欄を自分の状況に置き換えて使ってみてほしい。

あなたはキャリア相談に詳しいカウンセラーです。
私のIT職(特にITサポート・インフラ・開発職)への向き・不向きを、
中立に整理してください。良い点だけでなく懸念点も率直に挙げてください。

# 私の情報
- 現在の仕事:(例:接客業・3年)
- 得意なこと:(例:マニュアル化、人に説明する)
- 苦手・ストレスを感じること:(例:終わりのない暗記)
- 1日2時間の学習を半年続けられそうか:(はい/いいえ/わからない)
- 転職で優先したいこと:(例:安定、年収、在宅)

# お願い
1. 向いていそうな点/向いていなさそうな点を箇条書きで
2. 向いていない可能性が高いなら、その理由も正直に
3. 適性を確かめるために今週試せる無料の行動を3つ

注意点として、AIの回答は「考えるための材料」であって結論ではない。診断を鵜呑みにせず、出てきた懸念点こそ自分でよく確かめること。

03

それでも目指してよい人の判断軸(コピペ用チェックリスト)

下のリストをメモ帳にコピーして、当てはまる項目に印をつけてほしい。多く当てはまるほど、未経験のIT転職が「やめとけ」ではなく「目指す価値あり」に傾く。

【目指してよい人の条件】
□ 1日1〜2時間の学習を、数か月は続けられそう
□ 覚えたことが積み上がる仕事に魅力を感じる
□ 一時的に年収が下がっても、1〜2年で取り返す前提で動ける
□ 「指示通り正確にこなす」より「調べて解決する」が苦でない
□ 黙々と作業する時間と、人に説明する時間の両方に耐えられる

【慎重に考えた方がいい人】
□ 勉強が一生続くのは正直しんどいと感じる
□ 今すぐ年収を上げたい(下げる余裕がない)
□ 「楽そう・稼げそう」だけが志望理由
□ 在宅前提だが、地方で未経験可の在宅求人が少ない地域にいる

「慎重に」の側に多く印がついても、即「やめとけ」ではない。年収を下げない求人だけに絞る、まず資格で土台を作る、といった回避策で条件は変えられる。接客業からのIT転職をどう設計するかは接客業からIT転職するロードマップに手順をまとめている。

04

よくある質問

Q. 未経験のIT転職は本当にやめた方がいいですか?

A. 一律に「やめとけ」とは言えません。学習を続けられ、一時的な年収ダウンを許容できる人にとっては、需要の裏づけもあり目指す価値があります。逆に勉強の継続が苦痛で、今すぐ年収を上げたい人には負担が大きい選択です。本記事の判断軸で自分の傾向を確かめてから決めてください。

Q. 未経験だとSESしか選べないと聞きました。

A. 入口としてSESが多いのは事実ですが、SES企業の中にも案件の質に差があります。面接で「どんな工程を担当できるか」「契約期間や常駐先の決まり方」を具体的に確認し、下流工程の運用・監視だけで終わらない案件を選べるかが分かれ目です。

Q. 転職で年収が下がるのが不安です。

A. 前職給与によっては一度下がる人もいます。ただし情報処理・通信技術者の賃金は経験年数とともに上がる傾向が公的統計で確認できます(厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」、2026年6月確認)。下がる期間を短くする前提で、資格や実務経験を計画的に積むことが対策になります。

Q. プログラミングスクールに通うべきですか?

A. 必須ではありません。まず無料教材で適性を確かめ、生活を壊さない範囲で検討するのが無難です。スクールに通う場合も「通えば受かる」ではなく、適性確認と求人選びを並行する姿勢が現実的です。

Q. 地方在住でも未経験からIT転職できますか?

A. 求人数は都市部より少ない傾向がありますが、ITサポートやインフラ運用は地方にも一定の需要があります。在宅前提で考える場合は、未経験可の在宅求人が自分の地域・職種でどれだけあるかを先に求人サイトで確認しておくと、現実とのギャップを避けられます。

05

まとめ

「未経験のIT転職はやめとけ」は、SESの案件差・学習の継続・一時的な年収ダウンといった実在の不安が言葉になったものだ。どれも事実の核はあるが、企業選びと準備で多くは回避できる。需要そのものは公的推計でも裏づけられている。最後は「やめとけ」かどうかではなく、自分が目指してよい側の条件に当てはまるかで判断したい。

✅ 今すぐできること(1分)

上のチェックリストをメモ帳にコピーし、「目指してよい人の条件」5項目だけ先に印をつけてみてください。3つ以上当てはまるなら、次はIT転職エージェントの比較で、未経験可の求人をどこで探すかを確認する段階に進めます。

執筆:S

【免責事項・情報確認日について】

本記事の情報は2026年6月12日時点のものです。転職・副業・投資(NISA等)に関する制度・サービス内容は変更される場合があります。掲載情報の正確性には努めていますが、最終的なご判断はご自身でご確認のうえ行ってください。本記事は特定のサービスへの加入や投資行動を推奨するものではありません。

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IT転職エージェントをどこにするか迷ったら

未経験から使えるエージェント3社を実体験ベースで徹底比較。最初に登録すべき1社を結論から解説しています。

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この記事を書いた人

S(AI時代のキャリアノート 運営)

接客業から職業訓練校を経てIT業界へ。40社応募の転職活動を経験し、現在はITサポート職。未経験のIT転職・資格・AI活用を、同じ道を通った視点で書いています。

#IT転職#未経験#やめとけ#SES#キャリア#AI活用

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