物価上昇が続く中、メガバンクの普通預金金利は依然として年0.02〜0.10%前後。1,000万円預けても年間1万〜10万円程度にしかなりません。一方でネット銀行では、条件を満たすことで普通預金に年0.3〜0.6%以上の金利がつくケースがあります。
預けているだけでほぼ利息がつかないメガバンクから、高金利ネット銀行に生活費の口座を移すだけで、何もしなくても利息が数倍になります。この記事では2026年5月時点の主要ネット銀行の金利を比較し、どう使い分けるかを整理します。
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主要3行の普通預金金利(2026年5月時点)
各行の公式サイト(2026年5月確認)をもとにした比較です。
| 銀行 | 基本金利 | 条件達成時の上限金利 | 主な条件 |
|---|---|---|---|
| 住信SBIネット銀行 | 年0.30% | 年0.30%(SBIハイブリッド預金は別途) | SBI証券との連携でハイブリッド預金に金利優遇 |
| auじぶん銀行 | 年0.31% | 年0.65% | au PAY連携・証券連携・プレミアムステージ等 |
| 楽天銀行 | 年0.10% | 年0.64% | マネーブリッジ(楽天証券連携)で0.38%、給与受取等の条件で最大0.64% |
条件なしの「基本金利」はどの銀行もさほど変わりませんが、証券口座との連携や特定の決済サービスとの組み合わせで大きく変わります。
楽天銀行のマネーブリッジとは
楽天銀行と楽天証券を連携する「マネーブリッジ」を設定すると、普通預金金利が年0.38%になります(1,000万円以下の残高に適用)。楽天証券の口座を持っているか、これから開く予定があるなら、設定だけで金利が約4倍になる効果があります。
auじぶん銀行の条件
基本金利0.31%に、以下の条件を組み合わせて上乗せできます。
- au PAYアプリとの連携:+年0.05%
- au PAYカード利用代金の口座引き落とし:+年0.05%
- 証券口座(三菱UFJ eスマート証券またはSBI証券)との連携:+年0.10%
さらに「プレミアム金利優遇」(残高等の条件あり)で最大年0.55%、「auマネ活金利優遇」を組み合わせると合計年0.65%まで上がります(auじぶん銀行公式・2026年5月確認)。
条件達成の難易度を確認する
| 銀行 | 条件の難易度 | 既存サービスとの相性 |
|---|---|---|
| 楽天銀行(マネーブリッジ) | 低い(設定するだけ) | 楽天証券ユーザー向き |
| 住信SBIネット銀行 | 低〜中(SBI証券連携) | SBI証券ユーザー向き |
| auじぶん銀行(最大値) | 高い(複数サービス加入が必要) | auユーザー・au PAY利用者向き |
既に楽天証券かSBI証券を使っているなら、それぞれの銀行を連携するだけで高金利が即日から適用されます。
定期預金も選択肢に
普通預金より高い金利で預けたい場合、定期預金も選択肢に入ります。2026年5月時点では、ネット銀行・SBI新生銀行・オリックス銀行などが比較的高い金利を提示しています。
ただし定期預金は期間中に引き出せない(または中途解約で金利が下がる)点に注意が必要です。すぐ使う可能性がある生活費には向かず、「数年使わない余裕資金」に向いています。
どの銀行を選ぶか
一つに絞る必要はなく、用途で使い分けるのが現実的です。
| 用途 | おすすめの選び方 |
|---|---|
| 給与受取・毎日の決済 | ATM手数料・振込手数料の条件を確認して使いやすい1行 |
| 貯蓄・余裕資金 | 高金利条件が達成しやすい銀行に移す |
| 投資の積立口座 | 使っている証券会社と連携できる銀行 |
「楽天証券を使っているなら楽天銀行でマネーブリッジ」「SBI証券を使っているなら住信SBIネット銀行」という流れが、最も手間なく高金利を得やすいパターンです。
注意点として、ネット銀行は全体的にATM手数料が発生しやすい設計になっています。ATMを頻繁に使う場合は、ATM無料回数の条件も確認してから選んでください。
老後の資産形成との組み合わせは老後資金シミュレーションの考え方の記事、投資枠との使い分けは新NISAを始める前に整えることと合わせて読むと全体像がつかみやすくなります。
✅ 今すぐできること(1分)
今使っている銀行のアプリを開いて、普通預金の金利を確認してください。年0.10%未満なら、楽天証券との連携(マネーブリッジ)または住信SBIネット銀行の開設を検討する価値があります。
執筆:S
よくある質問
Q. 2026年5月時点でいちばん高い普通預金金利はどこですか?
A. auじぶん銀行がすべての条件を達成した場合に年0.65%が最高水準です。ただし複数のauサービスへの加入・証券連携など条件が多い。既存サービスとの相性で変わるので、楽天証券ユーザーは楽天銀行マネーブリッジ(年0.38%)、SBI証券ユーザーは住信SBIネット銀行との連携が、条件達成が最も簡単です(各行公式サイト・2026年5月確認)。
Q. 楽天銀行のマネーブリッジとは何ですか?
A. 楽天銀行と楽天証券を連携する設定です。設定するだけで普通預金金利が年0.10%から年0.38%(1,000万円以下)になります。楽天証券の口座を持っているなら、楽天銀行のアプリかWeb上で5分程度で設定できます(楽天銀行公式・2026年5月確認)。
Q. ネット銀行に移した場合、ATMはどう使いますか?
A. ネット銀行はコンビニATM(セブン銀行・ローソン銀行・イオン銀行など)が主な引き出し手段です。月の無料回数は銀行・プランによって0〜無制限まで異なります。ATMを毎月複数回使う場合は無料回数の条件を確認してから口座を選ぶことをおすすめします。
Q. メガバンクとネット銀行、どちらが安全ですか?
A. 日本国内の銀行はほぼすべて預金保険機構(ペイオフ)の対象で、1金融機関あたり元本1,000万円+利息まで保護されます。メガバンク・ネット銀行の安全性の差は、実質的にはほとんどありません。
Q. 定期預金と普通預金の使い分けはどうすればいいですか?
A. 「すぐ使う可能性があるお金」は引き出しやすい普通預金、「数年使わない余裕資金」は金利が高い定期預金が向いています。生活防衛費(月の生活費3〜6か月分)は普通預金に置いておき、その上の余裕分を定期預金や投資に振り分けるのが基本的な考え方です。