Notion AIで議事録を自動作成すると、会議後5分で共有できる状態になる。メモを整理して、要約して、アクションアイテムを拾い出して……という手間が、ほぼなくなる。
ただ、何となくNotionを開いて「AIに書いてもらおう」としても、うまくいかないことが多い。どのタイミングで何を入力するか、テンプレートをどう設計するかで、仕上がりに大きな差が出る。
この記事では、Notion AIを使った議事録の自動作成フローを、テンプレート込みで解説する。
⏩ 急いでいる方はこちら
- 議事録ツールの比較表を見る
- Notion AIコマンドの具体例を見る
- すぐ使えるテンプレ構成を確認する
- まとめと今すぐできることを見る
Notion AIで議事録を作る前に知っておくこと
Notion AIは「書いてもらう」より「整えてもらう」用途に強い。
つまり、会議中にキーワードや発言を箇条書きでざっと書き留めておいて、会議後にNotion AIに渡して整形・要約・抽出してもらう、という流れが実際に使いやすい。音声認識と組み合わせる方法もあるが、まずはこの基本フローを押さえておく方がいい。
Notion AIを使うには、月$10(円換算で約1,500〜1,600円)のアドオンプランへの加入が必要。無料トライアルもあるので、試してから判断できる。
とはいえ、「毎月の会議が多い」「議事録作成に時間がかかっている」という職場なら、費用対効果は高い。週2〜3回の会議がある人なら、1ヶ月で数時間単位の時短になることも珍しくない。
議事録ツール比較:Notion AI vs ChatGPT vs Otter.ai
議事録を効率化するツールはいくつかある。用途や予算によって選び方が変わるので、代表的な3つを比較する。
| 項目 | Notion AI | ChatGPT(有料) | Otter.ai |
|---|---|---|---|
| 月額費用 | $10(Notionに加算) | $20(GPT-5.5) | $16.99〜/月 |
| 音声認識 | なし(別途必要) | なし(テキスト入力) | あり(自動文字起こし) |
| テキスト整形・要約 | 得意 | 得意 | 標準的 |
| アクションアイテム抽出 | 可能 | 可能 | 可能 |
| Notionとの連携 | 完全統合 | コピペが必要 | 連携設定が別途必要 |
| 議事録以外の業務活用 | ドキュメント全般に使える | 汎用性が高い | 会議特化 |
| 向いている人 | すでにNotionを使っている人 | ツールを一元化したい人 | 音声文字起こしを重視する人 |
Notionをすでにチームで使っている環境なら、Notion AIが一番スムーズ。なぜなら、議事録ページの作成・共有・保管がすべてNotion内で完結するから。ChatGPTは使い慣れていれば強力だが、毎回コピペが必要で、議事録の保管場所を別途用意する必要がある。Otter.aiは音声文字起こし精度が高いため、会議中にリアルタイムで記録したい場合に向いている。
会議中の記録メモをどう作るか
Notion AIに渡すインプットの質が、議事録の完成度を決める。
会議中は以下の3点だけメモしておけばいい。
- 1決まったこと(決定事項)
- 2次にやること(アクションアイテム・担当者・期限)
- 3話題になったこと(議論の流れ)
文章じゃなくていい。箇条書きで走り書きしたもので十分。Notion AIが後から整形してくれる。
メモの量が少ないと要約の精度が落ちるが、逆に多すぎても問題ない。「大事そうだと思ったことは全部書いた」くらいのメモが一番扱いやすい。
もし会議の音声を残せる環境なら、Otter.aiやiPhoneのメモアプリ音声入力で文字起こしして、そのテキストをNotionに貼り付けるのも手。文字起こしの精度は完璧ではないが、修正の手間より作業の速さが勝る場面が多い。
Notion AIコマンドの具体的な使い方
Notion AIのコマンド入力はいくつかの方法がある。もっとも簡単なのは、メモ欄でスペースキーを押してAIメニューを開く方法。
以下は実際に使えるプロンプト・コマンド例。
以下の会議メモをもとに、議事録を作成してください。
形式は次のとおりです。
・日時・参加者
・決定事項(3点以内)
・アクションアイテム(担当者と期限を明記)
・議論の要点(箇条書き)
・次回の確認事項
---
【会議メモ】
(ここにメモを貼り付ける)
このプロンプトをNotion AIのカスタム指示として保存しておくと、毎回貼り付ける手間がなくなる。Notion AIでは「Ask AI」や「ブロック内AI」でプロンプトを使い回せる。
要約だけ欲しい場合は短くできる。
以下のメモを3行で要約してください。決定事項とアクションアイテムだけ残してください。
言い回しをシンプルにすれば、出力もシンプルになる。長い指示を出しすぎると、かえって余計な情報が混入することもある。
会議後5分で完成するテンプレート構成
Notionで議事録ページを作るとき、以下の構成を使うと整いやすい。
テンプレートとして保存しておけば、次回からは一クリックで同じ構成が展開される。
# 議事録:[プロジェクト名・会議名]
日時:
参加者:
記録者:
---
## 決定事項
-
## アクションアイテム
| 内容 | 担当者 | 期限 |
|---|---|---|
| | | |
## 議論の要点
-
## 次回確認事項
-
---
### 会議メモ(Notion AIに渡す用)
(会議中のメモをここに貼る)
会議後の手順はこう。
- 1「会議メモ」欄に走り書きメモを貼り付ける
- 2Notion AIを呼び出してプロンプトを入力(上記参照)
- 3出力されたテキストを各セクションに当てはめる
- 4担当者に共有する
この流れで5分以内に終わる。慣れれば3分で済む。
よりうまく使うための3つのポイント
Notion AIを議事録に使って「うまくいかない」という場合、たいてい以下のいずれかに当てはまる。
まず、入力メモが短すぎる。10〜20行程度のメモがあると出力の質が安定する。「箇条書き5〜6個」では薄い。発言の要点だけでもいいので、ある程度ボリュームを出す。
次に、出力形式を指定していない。「議事録を作って」だけだと、Notion AIはかなり自由な形式で出力する。使いやすい形式を最初から指定しておく方が断然いい。
それから、固有名詞や専門用語が多い会議では、AIが言葉を勘違いして要約することがある。特にプロジェクト名・製品名・人名が絡む内容は、出力後に必ず一読して確認する習慣をつけておく。
AIは下書きを作る作業を代行してくれる存在。最終確認は人間が行う、という前提で使うのが正しい。
議事録の要約を自動化する考え方について、より詳しく知りたい場合は議事録の要約をAIで自動化する【会議の半分は要らない情報】も参考になる。
プロンプトの組み立て方から学びたい場合は仕事で効くプロンプトの書き方【AIに何をどう頼むか】もあわせて読んでほしい。
✅ 今すぐできること(1分)
Notionを開いて、新しいページを作る。タイトルに「議事録テンプレート」と入力して、この記事で紹介したテンプレート構成を貼り付けてみてほしい。Notionのテンプレート機能から「新規テンプレートとして保存」を押せば、次回から一クリックで使える状態になる。
それだけでいい。次の会議から使えるようになる。
よくある質問
Q. Notion AIは日本語の議事録に対応していますか?
A. 対応している。日本語で入力して、日本語で出力させることが可能。ただし、専門用語や業界特有の表現は意味を取り違えることがある。出力後に確認するのが無難。
Q. Notion AIを使うと月いくらかかりますか?
A. Notion AIはNotionの有料プランに月$10(税抜)で追加するアドオン形式。Notionのベースプランが月$10程度(Plusプラン)なので、合計で月$20前後が目安。日本円では2,800〜3,200円程度になる。企業向けの一括契約であれば単価が下がることもある。
Q. 音声を直接Notion AIに認識させることはできますか?
A. 現時点でNotion AIには音声認識機能が内蔵されていない。音声入力には別途ツールが必要になる。Otter.aiやiPhoneのメモアプリ(音声入力)、Google Docsの音声入力機能などで文字起こしをして、そのテキストをNotionに貼り付けるのが現実的な方法。
Q. チームで使う場合、Notion AIはメンバー全員分の費用がかかりますか?
A. かかる。Notion AIはワークスペース内のメンバー1人ずつに課金される。チーム全員で使う場合、人数分の費用が必要になる。まずは議事録担当者や議事録を作ることが多い人から部分的に導入して、効果を確認してから展開を検討するのが現実的。
Q. Notion AIで作った議事録の精度はどのくらいですか?
A. インプットの質に大きく依存する。会議中のメモが整っていれば、そのまま共有できる品質に仕上がることも多い。一方、メモが断片的だと要約がふわっとした内容になりやすい。また、数字・固有名詞・決定事項の細かいニュアンスは必ず人間が確認する必要がある。「8割は自動で、残りの2割を手直しする」くらいの感覚で使うのがちょうどいい。
まとめ
Notion AIで議事録を自動作成するポイントをまとめると以下のとおり。
- 会議中は「決定事項・アクションアイテム・議論の流れ」の3点だけ走り書きする
- 会議後にNotionにメモを貼り付け、AIコマンドで整形・要約を依頼する
- テンプレートを事前に作っておくと1クリックで構成が展開される
- 出力の確認は必ず行う(固有名詞・数字・担当者は特に注意)
音声認識まで含めたフル自動化は別ツールが必要になるが、「メモ→Notion AI整形→共有」の流れだけでも十分に時短になる。議事録にかかる時間を5分以内にするのは、今日から始められる。
著者:S
ITサポート職として日々の業務効率化に取り組むなかで、AI・クラウドツールの実務活用を継続的に研究。本ブログでは、業務改善・ツール選定・副業など、働く環境をもっと身軽にするための情報を発信している。
支援領域:AI業務活用、業務効率化ツール選定、IT転職・キャリア設計
免責事項:本記事はNotion AI公式サイト(https://www.notion.so/ja/product/ai)の情報および執筆時点(2026年5月)の仕様・価格をもとに作成しています。料金・機能は変更になる場合があります。導入判断はご自身の環境・予算を踏まえてご判断ください。
あわせて使いたい:AIボイスレコーダー
Notion AIと組み合わせるともう一段効率が上がるのが、Plaud(AIボイスレコーダー)だ。会議の録音→文字起こしをPlaudが担い、その内容をNotionに流し込んでAIで整理する、という2段構えで議事録作成を半自動化できる。
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